2008年9月15日月曜日

地に暮らす

中心市街地から20km程離れると、森が広がる中に点々と小集落がある。
小さい家に広い庭、周囲には森。近くには店もない。
ここではどんな暮らしがされているのだろう、と常々思っていた。

その暮らしを垣間みる事が出来た。

招待して下さったご夫妻は、子どもらが独立し今は2人暮らし。
庭やデッキは自分たちで造り、何十種類もの野菜やハーブを育て、森にきのこやベリー、魚、獣を採りに入る。すぐ食べない分は乾燥させ保存する。これらの知恵はご両親から教わったものだそう。感嘆してしまうほどの豊富な知恵は、彼らにとってはごく自然に受け継がれたものなのだろう。


彼らは、まず森に連れて行ってくれた。森のことを知り尽くしており、あれよあれよと籠が色々なきのこでいっぱいになっていった。

そして、家に帰って、食事。きのこのピザに、庭で穫れた野菜のサラダ、ベリーのケーキ。どれもこれも、素材そのものがおいしい。



食事も終わりくつろいでいると、奥さんがピアノを弾き旦那さんがギターを弾き歌い始めた。夕焼け色に染まり出す室内。優しいメロディーと声。あまりに心地よく、身体中が緩んだ。


こんな、暮らし。
土地につながり、知恵を使い、心地よさを追求する。

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