2010年1月19日火曜日

幼稚園の室内 2

幼稚園の室内 1 の続きです。

5)一番大きな遊び部屋。
50㎡程。
走り回ったり転げ回って遊べる部屋。
おままごと道具や変装グッズが置いてある。
子どもたちの絵も貼ってある。
天井から、サーカスのブランコのような物が釣ってあり、時々降ろしてぶら下がり遊びをしている。

おもちゃのキッチンは先生が中古屋で買って来たもの。


6)ブロックの部屋。
レゴやミニカーなど小さなおもちゃが置いてある。


7)工作の部屋。
絵の具やビーズなど汚れやすい工作をする部屋。


5)歌の部屋。
毎日30分程の歌の時間がある。
歌の前に「今日は何日?」と絵や玉を使っての数字の勉強のようなものもする。
日本の保育園幼稚園と比べると、「勉強」の要素がかなり少ない。
もちろん、その他の時間に、数字や文字をさりげなく取り入れてはいる。
うちのクラスは厳しめで、歌の時間には、しっかり自分の位置に座り、私話をしてはいけない。小さな子でも。
歌の時には、自然と身体が動き出すはずなのにな。

8)お昼寝の部屋。
マットレスが敷きつめられている。
日本の床敷き布団のような感じ。
先生一人が子守唄を歌いながら、添い寝してくれる。
(外でベビーカーで寝る子もいる。参照


8)洗面所、トイレ。
面白いのが、各自にタオルがある事。
先生のトイレに行くと、そこにも各自のタオルが掛かっていた。
(一般の施設や職場では、紙が基本。紙化しているFörskolanもある。)

トイレは個室。
小さい子はオマル(写真、洗面台下)に座り、絵本を読みながら頑張る。

オムツ替え台。
リモコン操作で、台を上げ下げできる。
床に布を敷いてオムツを替える私にとっては、あまりに大げさなマシンに見える。


上に書いた部屋の使い方は固定されておらず、時々変えられている。
うちのクラスでも、数ヶ月前に、食事の部屋が歌の部屋とブロックの部屋に移り、それまでの食事の部屋には子供に扱い易い低い机を置かれ、遊びの部屋になった。

当たり前だけど、部屋の飾り付けは、各クラスの先生のセンス次第で、様々。
スウェーデンでは小物を職場に飾ることは一般的なようで、日本でいう教室の飾り付けのレベル差以上。
例えば、クリスマスツリーのあるクラスがあれば、ほとんどクリスマス小物がないクラスがあったり。



全体の感想として、
ひとつのクラス内で部屋がいくつもに別れているのは、小さい子の生活の場としては好ましくないと思う。
この部屋が小分けされた様式は、一般の家の様式から来ているのだろう。
それは、幼稚園に必ずしも合っていないようだ。

理由は、「他の子がどこで何をしているのか分からない。」
ある先生は、部屋の細分化について「それぞれの部屋で子供が自分のしている事に集中でき、良い」と言っていた。
集中できる場所は必要だと思う。
でも、全ての部屋が閉ざされる必要があるのだろうか?
各部屋の作りとその内容に必然性があると思えない。(寝室やエントランス、洗面所を除いて)
それに、小さい子の活動は、自分の感情や周りの子の動きと共に、どんどん移り変わって行く

日本の保育園や幼稚園のように、ひとつの広い部屋を棚などで空間分けし、
いつでも友達の様子がなんとなく意識できる方が良いのではないかと思う。



「幼稚園の室内1」へのコメントに、
クラス間共通の部屋を持つFörskolanの事やクラス間の交流の話が書かれています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ダーギスの保育方針については先生、保護者それぞれ思いがあるよね。
それにしても写真よく撮れてるね。
特に姉弟が洗面台のところでお話してるのが・・・。

園庭研究所 さんのコメント...

上のコメントありがとうございます。
ダギスの室内について、どういう風に感じていますか?