2011年2月4日金曜日

別荘 2

〜「別荘1」の続き〜

スウェーデンの別荘は、日常の家から近いことも良い。
別荘を持つ場合、普段の家から車で30分〜1時間の場所を選ぶ人も多い。
(もちろん遠方を選ぶ人もいる。)
日常の家から近いと、夏休みを別荘で過ごすだけでなく、週末にも気軽に滞在することが出来るし、平日でも通勤通学が出来る。

また、別荘での生活は、土や水辺、森などの自然により近い
多くの別荘が森や水辺の傍など、自然の多い場所に建てられていのだけれど、ただそれだけではない。
家の作りが周囲の自然と関わりを持ちやすいようになっている
窓が大きく採られていたり、眺めの良い場所にデッキが設けられていたり。建物が小さいために、室内のどこにいても屋外を感じられるし、さっと出入りが出来る。家から飛び出て湖や海に飛び込んだり、庭で寝転んだり、菜園を楽しんだり。秋には隣の森でキノコやベリーが採れる。
裸足で庭と室内を行き来するというスウェーデン人の文化も、屋外と室内との関係をより近づけているように思う。

ただ、普段の住宅もそうだが、別荘の維持管理も持ち主がすべてしなければならない
定期的な庭の芝刈りだけではなく、壁のペンキ塗りといった家の修繕も毎年少しずつしなければならない。夏休みを丸ごと家の修繕に費やすことも珍しいことではない。
こういった維持管理が好きでない人には、一苦労なようだ。



一方、日本の別荘はと言うと。
遠く離れた地域に別荘を持つ場合が多い。
仕事や学校に忙しくて余暇の時間が少ない日本人。別荘までの距離が遠いとなかなか通えない

そして、別荘としての家は、マンションタイプも多い。
この場合、室内の作りは日常の家と変わらない
室内にいて自然を感じるのは、窓からの景色や風や音くらい。外に出るのもエレベーターに乗らねばならず、手間がかかる。外に出たら出たで、目の前に車道、なんてこともよくある。
また、別荘として一戸建てを建てる人も多いが、非日常の場としておしゃれな建物になっているが屋外の自然との関わりは薄い、という場合が多いように思う。



日本でもやはり自然地に別荘を持つことが多い。
これは、都会に暮らす人々が自然を求めているからだろう。
それなのに、自然との関わりが薄くてはもったいない。
せっかく自然を求めていくのなら、もっと自然を楽しめる家が良い
ステータスや格好よさのための別荘を持つのではなく、体も心もリラックスできるような余暇のための別荘の方が良いように思う。

2 件のコメント:

あさみ さんのコメント...

そうだよねー
ノルウェーにいって驚いたのが、電気のない別荘に泊まったときに、暖炉つけて、サウナのまき燃やして、、、ってことから始めなきゃいけない別荘ばっかりで、でもみんな術を知ってて、たくましくちゃんと週末を過ごしてたんよね。
しかもそれがめちゃめちゃ楽しい!
めんどくさいけど、いつもより手間のかかることを週末にするほうが、よっぽど人生が豊かになるんだろうな、と思いました。
ある友人は時計ももたず、公営の水しか通ってないヒュッテにでかけたっきり1週間戻らず、心配したほかの友達が迎えに行こうとでかけたら、バスで戻ってきて、「今日がいつなのかわからないけど、そろそろ戻ろうと思って戻ってきたよ。」とゆってた。なんかその話聞いて感動したー。

園庭研究所 さんのコメント...

うん!分かる!!
人生が豊か!
こういう週末の過ごし方をしとると、どんな人生観になるんやろうと思う。平日のストレスからも解き放たれるよね。

「今日がいつなのかわからないけど、そろそろ戻ろうと思って戻ってきたよ。」って、すごいね。
それを認めらている社会もすごい。