2009年4月2日木曜日

大学生

スウェーデンの大学に立ち寄ると、20代前半の学生ばかりでないことに驚く。

というのも。
高校卒業後、すぐに大学進学せず、
しばらく働きながら社会を見たり自分のしたいことを探す人が多い。
その後、さらに勉強したいことができれば、大学に入る。

この「生涯を通じて、勉強したい時に出来る」を支えるひとつが、経済的支援。
スウェーデンでは大学教育は社会的権利とみなされ、学生は国から経済的に支援される。

支援の内容は以下のよう。
1)授業料無料。
2)生活費として、学資補助金(返済義務なし)や学資ローン(返済義務あり)。
 ただし、必要単位を取得しなければ、支給されない。
3)若者向けに、住宅補助金制度。
金額の詳細は他のHPを見てください。

こういった事情からか、
構内では、勉強している学生の姿を本当に良く見かける。
日本の大学だと、友達とおしゃべりしている姿がほとんどだけど。

構内には色々な場所に、勉強のための小スペースが設けられている。

通路から凹状に作られた小スペース。

個室とオープンスペースが交互に並ぶ。


おまけ。
通路に置いてあるソファーもいろんなデザイン。

2 件のコメント:

しろくま さんのコメント...

日本のニュースで北欧企業が熱い!って報道があったよ。
昨年日本初上陸のH&MとかIKEAとか。
経済状態なんてお構いなしに世界規模で急成長してる。

そこでのひとつの答えは、
デザインに妥協してない。

特にインテリアは寒い土地だからか、
屋内空間を快適にする意識が高いとのこと。
どう??

他にも北欧ならではで
大学と企業が密接に連携していて、
デザイン分野だけでなく、あらゆる分野で
学生の能力を有効に企業が生かしてる。
その代わり、学費は企業が負担する。

そんな社会だからか、
北欧各国の国民一人当たりのGDPは日本よりはるかに上なんだって。
日本人。働きものなのにね。

園庭研究所 さんのコメント...

うん、確かに屋内空間は充実しとるように思う。
家も職場も。
スウェーデンは、1年のうち冬の4ヶ月は建物の中に籠った生活になるから、室内環境は大事なんかな。

大学と企業も連携が進んでそう、とは思とったけど、実際にそうなのかぁ。

日本の労働生産性は国際比較でも中以下みたい。(2006年比較では、OECD加盟30カ国中19位。)製造業だけやと生産性は高いけど、サービス業が低いみたい。
スウェーデンは合理的やと思う。日本は繊細?