2011年9月8日木曜日

森のムッレ教室 3 自然を理解することの大切さ

〜「森のムッレ教室 1, 2」の続き〜

森のムッレ教室ではこんな風に、子供が自分たちで自然を発見し興味を持って行く事を軸として関連する遊びや歌を組み込んで行く事で、子供たちは体験を通して自然への理解を深めて行くようになる。
そして、そこには必ず自然の多様性と美しさに対する感動がある。


自然への理解」と書くと、「自然についてそこまで教育しなくても…」と思う人もいるだろう。
けれど私は、今こそ日本そして世界中で森のムッレ教室のような教育が必要だと思う。

ここまで地球が健全でない状態になり、その悪影響が人へも目に見えて振り返って来ている。私たちの社会や地球は「自然教育=自然愛護する人にだけ」という段階ではなくなってきている。

日本では環境保全への取組みは多くされている。活動数やエコの視点や行動が国民全体に行き渡っている点ではおそらく世界でもトップクラスだろう。
けれども、「どうして環境保全が大切か」エコの大元にある「自然とは何か」を理解せずに、環境に良いとされる“方法”だけが広まっているのではないだろうか?

「どうして環境保全が必要か」「自然とは何か」を理解していないと、より良い物を生み出して行く事も出来ないし、流行に踊らされるだけになってしまうのではないだろうか?


私はスウェーデンで暮らして確信した。
人が暮らす環境を考えた時、自然の美しさや大きさこそが人を幸せな気持ちにし日々の活力を与えてくれる。」(参照:ウメオ市街地の自然
住環境の整備において、便利さがある程度整えられた段階で 次に人が求めるものは”心”に訴えかける環境だろう。それが、自然を活かした環境と人と人とがつながる環境だとではないかと思う。
自然は資源としても心を支える物としても人にとって必要不可欠だ。

自然を理解し大切にして行くことは、全ての人が学んで良いことだと思う。
そして、感性が大きく育ちはじめる幼児期にこそ、体中を使って楽しい経験と共に学んで行って欲しい

写真は、ウメオにある森のムッレ教室を取り入れた幼稚園の 森での活動。
「石の下には何があるだろう?」
森を背景に絵を描く。「どんな色が似合うだろう?」
倒木は楽しい遊具。

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