森のムッレ教室では毎回リーダーがテーマを決め、そのテーマに即した遊びや学びを行う。
テーマは季節や子供たちがその時興味を示しているものに合うように決められる。
スウェーデンの森のムッレ教室ではテーマ選びの参考になるように、各季節ごとのテーマとテーマに即した学びや遊び、皆で話し合う事の例が表として示されており、リーダーに配布される。
表は、秋のテーマと活動内容の例。(表をクリックすれば拡大して見れます。)
この表を見れば、森のムッレ教室において自然を理解することと遊びや歌、話し合いが一連の教育として行われていることが分かる。
森のムッレ教室の中で私が特に良いなと思うもののひとつが、こうしてテーマに即した歌を歌うことだ。
歌を歌うことで自然への親しみがぐっと湧いてくるし楽しい気持ちになり、記憶に残りやすい。
リーダーたちが作ってきた歌には、スウェーデンの一般的な子供の歌のメロディを用いて歌詞を替えた物も多い。こうした替え歌だと、リーダーは歌を作り易く、子供たちは初めて歌う場合でも即時に歌うことが出来る。
「リスの子が松の木に座っているよ」
♪リスの子が松の木に座っているよ
♪リスの子が松の木に座っているよ
さぁ松ぼっくりを食べよう
子供の声が聞こえてきたよ
リスの子は急いで木の上で飛び出したらしたら
小さな足と長くて丸いしっぽをくじいちゃった
リスの子は野原を駆けてママの所へ帰ったよ
すぐにベットに寝かされて
苦い薬を飲まされて
この歌のメロディは既存の歌からの引用。
「願い事の石」
「願い事の石」
海辺で見つけたこの石
じっと握れば
お話についても、既存の絵本とリーダーたちが作ったお話が用いられる。
上の表の中にある「苔」をテーマにした場合の「森のこびとたち」のお話は、スウェーデンの有名な絵本だ。
森で暮らすこびとの家族とその周りの動植物や妖精たちの暮らしが美しい絵で描かれていて本当に素敵だ。絵の中には苔も多く描かれている。
エルサ・ベスコフ
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このように一回の教室の中にテーマに即した学びや遊び、話し合いがあるため、体験と共に知識がひとつのまとまりとして頭に染み込んで行く。
参照:
参照:
HPを見る事が出来るのは以上の4つです。東京支部と新潟支部のHPには写真や活動が豊富に載せられています。
これらの場所以外でも日本中に森のムッレ教室のリーダーがおり、幼稚園保育園やボランティアで教室が開かれています。興味のある方は本部や上記の支部に連絡を取ってみて下さい。
森のムッレ教室についての本
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ムッレ教室の哲学や理論に加え日本での活動が紹介された深い内容となっていて、本当におすすめの本です。特に、子供や自然、環境づくりに関わる方には是非読んでもらいたいです。
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