市内を走るバスは、1両型と連節型がある。
連節バスだと、座席数50程。

振動が少なく、静かで乗り心地が良い。
バス自体の音も静かだが、二重窓のために社内はより静か。
(先月地元でバスに乗り、あまりのガタガタゆらゆらに驚いた。
私の子供の頃と変わっていない…)
また、環境有害物質の放出を抑えるために、
3元触媒と微粒子フィルターが設置されている。
これにより、有害物質の放出が80-95%抑えられるそうだ。
(バス会社HPより)
車内の床は平ら。
後方には階段があるが、
その手前の座席に座れば、乗り口から降り口まで段差はない。

乗降口にも階段なし。

ベビーカーが乗る場合には、車体を下げてくれる。
その場合、道路とバス床の段差は20cm程になり、難なく乗れる。
車いすで乗る場合は、道路と乗降口の間に板を渡す。
板は、下の写真の床白枠部分が開き戸型になっていて、簡単に設置できる。
ベビーカーと車いすは、通常の乗り口でなく、
ベビーカー・車いす置き場に近いドアから乗る。
入ってすぐ奥、もしくは、すぐ横が、ベビーカーと車いす用の場所。

1台のバスにつき、ベビーカーと車いすが3台乗れる。
スウェーデンのベビーカーは大きく、街中での利用者も多い。
そうした現状に対し、3台は少ない。
3台既に乗っていて、次のバスを待たねばならない場面によく出会う。

車いす用に、衝撃防止の背もたれと、シートベルトが設置されているバスも。
車いすは、写真の青い背もたれに背を向けて乗る。
背もたれの左右のパイプに、シートベルトが付いている。

支払いは、乗車時に、カードで(クレジットカードやバスカード)。
かつては現金可だったが、一年前から出来なくなった。
そこで、携帯電話のメールで一回分を購入出来るようになった。
特定の文字を入れ、バス会社にメールすると、数秒後に支払済メールが来る。
運転手に支払済メールを見せればOK。
バスカードの残金がない時、カードを忘れた時に、とても便利。
下の写真は、バスカードでの支払機。
カードを近づけるだけ。

クレジットカードで払う場合は、運転手も客も機械も何かと手こずっていて、遅い。
それでも、運転手も当の客も、焦らない。
乗車待ちの列がなかなか進まないのに、列の人たちも急かさない。
日本だと、誰かがきっと文句を言うだろうなぁ。
運転手の環境も良い。
ます、運転席周りが広い。
運転席は、回転式で、客に応対するのに便利。
さらに、サスペンション付き。
少しの振動でも、運転席はふわふわ動いている。
そして、眺めの良い大窓。ロールカーテン付き。
(注:このバスの窓はヒビ入り。大丈夫?!)

運転手は、運転中、音楽やラジオを好きに流せる。
ウメオには、レゲエを大音量でかけ、ノリノリで運転する人気運転手がいる。
Facebookには1万人を超えるファンクラブがあり、
スウェーデン労働組合からはKommunals kulturpris(市の文化賞)を受賞。
(残念ながら、私は会った事がありません。乗ってみたいなぁ。)
YouTubeで「Reggae Busschauffören」と検索すると見れます。
そして、停車時間の長いバス停では、運転手が読書をする姿も。
仕事の中でも、こんな風に、自分の時間を持てる事は、素敵だと思う。
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